兵庫県豊岡市日高町石井
Road Map :R482沿いのチェーン脱着場の広い駐車場から神鍋溶岩流の遊歩道に入る。
Route Map:数多くの滝、渕を見学しながら八反滝までを散策する。復路は国道で戻る。
『日本の滝百選』 溶岩流が流れたとされる稲葉川沿いに大小の滝が見られた。
神鍋観光協会から(神鍋溶岩流の説明)
神鍋火山群から噴出された溶岩が、神鍋の谷を埋め下流15kmまで流れました。そこは円山川の流れにそそぎ、様々な地形を創りました。その溶岩流の上を、稲葉川が流れ絶え間なく流れる水流は、溶岩を削り、滝や淵を創りました。それが神鍋溶岩流です。
人工的には作る事が出来ない自然の景観です。約30カ所の大小さまざまな滝や淵があります。
川に沿って遊歩道が整備されています。ゆっくり散歩しましょう。
神鍋溶岩流、八反滝
上の駐車場からは5分程で滝見が出来るが、同じ滝見をするにしても今日の様に遊歩道を歩き続けて滝に辿り着く方が醍醐味が倍増する。”八反滝”が2番のなっているのは1番があるはずだ。それが予定には無かった”俵滝”だったので地図を頼りに行ってみる。
八反滝 (落差24m)
十戸滝から八反滝に向かっている途中で神鍋火山流の遊歩道があることを知った。この遊歩道が八反滝まで通じているらしいので、遊歩道を歩いて八反滝まで行くことにした。
はったんたき
神鍋溶岩流
往路:1時間42分(遊歩道歩き)
復路:42分(国道歩き)
周回:2時間24分
道路の除雪が無く行けなかった。
R482沿いの広い駐車場でトイレ休憩すると、神鍋溶岩流と言う聞き
慣れない言葉と遊歩道の地図があった。遊歩道は目的の”八反滝”まで
行けるらしいので車で”八反滝”の駐車場まで行くのは止めて遊歩道を
歩くことにした。因みにこの駐車場はタイヤチェーンの脱着場らしい。
駐車場にあった遊歩道マップ。ここは遊歩道の途中らしく、ここから”八反滝”への上流側だけを散策することにする。地図はクリックで拡大します。
「溶岩流の広がりも大きく、素晴らしい景観をかもしだしています。」
説明文に書いてある様な素晴らしい淵ではなかった。
まず第一に沢水が汚い。
説明板毎に番号と地図が載っており、金の掛かった丁寧な説明板だ。
整備された雰囲気の良い道が続いていた。要所に説明板が立っている。
岩伝いに近付いて、この程度しか撮れなかった。
無理をしてまで写真を撮りたい程の滝では無かったので程々にしておく。
”ネエ滝”の正面に廻りたかったが飛び石が無い。
ここで長靴を履いて来なかったことを後悔する。
渕と言う感じは無く、単なる水溜まりにしか見えない。
この滝も長靴を履いて来なかったのが悔やまれた。
無理やりに名前を付けなくてもよいのに・・・
どこの川にもありそうな段差に大げさな名前が付けられていた。
「畳が敷き詰められたように滝の上部が平らな滝です。大雨で増水したときにはナイアガラの滝のような姿に変貌します。」
落差としたは2m程の小さな滝。増水時のナイアガラ状を見てみたい。
溶岩流の特徴なのか、多くの滝の下部が大きく浸食されて凹みとなっていた。
向こうには次の滝である”小滝”が見えているが ”畳滝”と同じ形態だ。
この小さな滝も下側が抉られていた。
「畳滝の上に立って見える小滝の景色は、大きな滝とはまた違った良さを感じさせてくれます。」
この滝も増水時にはナイアガラ状になるのでは・・・
遊歩道は一旦”テリガシ滝”付近で終わり、しばし村道を歩き、右岸側の道に入る。
橋を渡り右岸に出ると、このガイド板があったが、付近には淵と言えるものが無かったのでパスする。
村道沿いにあった次の見所の道標、この先から再度、遊歩道に入って行く。
周辺を探してみたが、馬の背中のように盛り上がった所が見付からず、
適当に写真を撮ってみたが、これでは無かった様だ。
”溶岩瘤”(ようがんこぶ)のガイド板には「長さ
34m、幅8mにわたって玄武岩が馬の背中のよ
うに盛り上がり、中は空洞になっています。
1967年に兵庫県の天然記念物に指定されています」
畳滝+小滝を大振りにした様な滝で、確かに良い感じの滝であった。
丁度、天気も良くなってくれた。
「その名のとおり二段の滝で、落差4mと5mの
滝で構成されています。周囲には、ブナ、カエデ、竹林が覆い、神鍋溶岩流の中でも美しい滝の一つです。」
水量がもう少し欲しい所だ。
渕に相当する沢は無くパスする。何にでも名前を付けるんじゃないの。
村道から”八反滝”を目指して遊歩道に入って行く。
”クサリ渕””釜渕”に下りる道には電撃ワイヤーが張れており、感電することを覚悟でワイヤーを外して中に入る。幸い感電することはなかった。
樹林に阻まれてそれらしき滝は見付からず。
「いくつかの渕が鎖のようにつながっていることからクサリ淵と名付けられました。
見ている場所が違うのか知れないが、鎖の様に繋がった淵は見られなかった。
「溶岩の内部が削られ、茶釜の形に似ているので釜渕と名付けられました。」
岩の下側を突き抜けている滝であるが、どう見ても茶釜には見えない。
岩の下を覗く様に見ても茶釜には見えなかった。名付けミスだろう。
再び田畑の広がる村道に出て、別荘地が広がる林の中に入って行く。前方には白い屋根が特徴の”但馬ドーム”が見えている。
途中にあった”銚子淵””貝殻淵””瓢箪淵”は何てことは
無かったのでパスした。
遊歩道の入口にあった看板。ゾウの足跡はどうでも良いが、まぼ渓谷には期待したい。
「かつて、神鍋高原にはいくつかの金鉱山がありました。”まぼ”は間歩(鉱歩)がなまったものです。」
”まぼ”と呼ばれている渓流。右斜面の上には別荘が建ち並んでいる。
ロープが張られ遊歩道として整備されているが、ズック靴では辛いと思われる。
厳冬期のこの季節に残雪と呼ぶのはおかしいのだが、踏み跡のない残雪が出て来た。ウサギの足跡だけが走って行っている。
前方に”八反滝”が見え出し、簡易な橋を左岸に渡る。左岸からは滝壺に近付くことが出来る。
一部ではあるがTシューズでも辛い深雪があったが、ゆっくり歩けば靴に雪が入ることはなかった。
橋の上から”八反滝”を見る。
滝音が岩壁で轟くことがなく、静かな滝であった。
1時間42分にて砂浜の様に広い滝壺と落差24の”八反滝”(はったんたき)に着く。
コバルトブルーとは呼べない濁った青色の滝壺とのバランスが良い感じだ。
増水期には二条の滝になるらしいが、今日は左側の滝は雫程度の滝水しか流れていなかった。
本来の滝見遊歩道で駐車場に上がって行く。
駐車場への登り途中で見た”八反滝”と”蘇武岳”の優姿。
駐車場にあったガイド板には「滝の長さが布八反にあたるのでその名がついたといわれいます。稲葉川流域では最も大きな滝で落差は約24mあります。」と書いてあった。
駐車場からの”八反滝”への下り口。
駐車場は除雪されておらず、現時点では車を停めることは出来ない。周囲は別荘地であり、道路には駐禁の看板が立てられていた。
ここからR482の舗装道路を歩いて車を停めた駐車場に戻る。
何も説明文が無いのは褒める所が無いのかも。
今日の兵庫の滝巡り